ナッツ好きであれば、ナッツを食べ過ぎて胃痛や胸焼けに襲われたこともあるのではないでしょうか?
元来ナッツは消化に悪いので、食べ過ぎれば胃痛が現れるのも当然でしょう。しかし、その背後に重大な病が隠れている可能性もあるのです。
今回は、ナッツの食べ過ぎで胃痛が起きる原因とその対処法について見ていきます。
ナッツの食べ過ぎで胃痛になる原因
ナッツの食べ過ぎで胃痛に襲われた場合、ナッツの消化の悪さだけが原因ではありません。ここでは、ナッツを食べて胃が痛くなったときに考えられる理由を取り上げます。
油
知っての通り、ナッツには非常に多くの油が含まれています。油は胃に留まる時間が長いので、胃痛や胃もたれの原因になります。
間食にナッツを食べたら、次の食事でもお腹が空かなかったり、ナッツを食べた後にウォーキングやジョギングしたら脇腹が痛くなるのも、ナッツがなかなか消化してくれないからです。
また、ナッツの袋を一旦開封してしまえば、どうしても空気に晒すことになりますが、その際に油が酸化するので、余計に消化を悪くします。
油の多いナッツを食べすぎて胃が痛くなるのは、ある意味仕方のないことなのです。
特に体調不良時や年齢を重ねている方は、消化酵素が少なく消化不良を起こしやすいので、ナッツは控えた方が無難です。
食物繊維
ナッツは食物繊維も豊富です。食物繊維には整腸作用や便秘改善効果があり、お腹の健康維持に欠かせません。
一方、消化は良くないので、摂り過ぎれば胃の調子を悪くします。ナッツに含まれるのは不溶性食物繊維でお腹を刺激する作用があるため、大量に摂ると激しい腹痛やコロコロ便しか出ない便秘に見舞われる可能性もあるので注意が必要です。
食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維(りんごや海藻類に多く含まれる)をバランスよく摂取することが大切です。
胆石
胃痛の原因は、ナッツだけが絡んでいるとは限りません。胃痛の背後に病気が潜んいる可能性もあるのです。
その一つが胆石。胆石とは、胆汁の成分が石の塊になったものです。特に油の多い物を食べると胆石が発生しやすく、胆石が食事をすると出る胆汁の通り道を防いでしまうため、激しい痛みが起こります。
みぞおちにうずくまるほどの激痛が走ったら、大至急病院に行ってください。
膵炎
膵炎の原因は、膵臓で作られた膵液が自身を溶かしてしまうことです。油の多いものや飲酒などが原因で膵液の流れが悪くなると、急性膵炎が発生します。
また、胆石が原因でも発症します。胆石が膵臓の出口を塞ぐことで膵液が詰まってしまうことです。
急性膵炎も胆石同様、みぞおちの激しい痛みに襲われるので、すぐに気づきます。
胃がん
ナッツを食べ過ぎれば胃もたれや胃痛を発症しやすくなりますが、中には胃炎や胃潰瘍といった胃の病気が潜んでいることもあります。
特に、怖いのが胃がんです。暴飲暴食や油物を摂り過ぎによる、激しい胃痛や吐き気でがんが見つかった例もありますので、単なる暴飲暴食のせいだと甘く見ないようにしましょう。
ナッツの食べ過ぎによる胃痛の対処法
ナッツを食べ過ぎて胃痛が起きたときの対処法を紹介します。
様子を見る
胃痛の程度の軽いようでしたら、しばらく様子見するのもありです。すぐに違和感が消えれば、単なる消化不良と考えていいでしょう。
検査を受ける
ただし、胃痛がいつもと違ったり、長く続く場合は病気が潜んでいる可能性もあります。
重症化する前に、なるべく早く医療機関を受診してください。
まとめ
ナッツの食べ過ぎで胃痛が起きる原因と対処法をお伝えしてきました。
単なる胃痛だと甘く見ず、いつもと様子が違うようでしたら医療機関を受診してください。
ナッツの食べ過ぎが、早期発見のきっかけになることもあるのです。
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