今まで、メディアの広告収益をモデルにする収益化のほとんどはGoogleが提供する
「AdSense」を活用することが個人のブロガーでは一般的でした。
しかし、近年ではThe Moneytizerと呼ばれるフランス発祥のインプレッション型広告プラットフォーム
をAdSenseと併用して配信することが主流になってきました。
そこで今回は、The MoneytizerとAdSenseの収益性の比較とAdSenseと安全に併用するための
重要なポイントをいくつか解説します。
The Moneytizerとは
The Moneytizerはフランスで開発・提供されるインプレッション型広告プラットフォームです。
世界各国の主要な広告事業者と接続されており、ヘッダービッディングを開発することなく、誰でも簡単に導入できるのが一番メリットですが、広告リフレッシュがかなり頻繁であるのと広告フォーマットが業界の常識からやや逸脱しておりコントロールが困難なプラットフォームでもあります。
Google AdSenseとの併用はできる?
一番気になるのはGoogleパブリッシャーがアドセンスやアドマネージャーと併用できるか?
ではないでしょうか。
結論から言うとできます。
しかし、注意すべきことがいくつかありこれを守らないと大切なAdSenseアカウントを失ってしまうことに
繋がりかねないので注意しましょう。
また、広告リフレッシュ頻度など広告プラットフォームのお行儀の悪さから見てAdSenseが使える。
Googleパブリッシャーであるならば認定代理店(GCPP)に運用を任せて、
もっとまともなヘッダービッディングラッパーの提供を受けるべきです。
安全にGoogle AdSenseとの併用をするには
The Moneytizerを一つの広告プラットフォームとして導入して安全にGoogleアドセンスやアドマネージャーと
併用・比較するには以下のポイントを押さえておく必要があります。
- Footer or Slide inを避ける
- アンカー枠はGoogleまたは、第三者SSPにする
- インタースティシャルはGoogleかAdstirがおすすめ
法人ならばGMOの並走もあり。 - ポップアップフォーマットは使わない
- ビデオコーナーは使わない
- 各フォーマットの挙動と既存の要素や広告枠への影響を常に確認する
ことが重要です
Footer or Slide inを避ける
Footer or Slide inは、The Moneytizerが提供するアンカーとワイプを交互に配信する「オーバーレイフォーマット」
で視認性が高く収益性が高いとよく言われるがGoogleの広告枠と併用する場合はこれを避けるようにしましょう。
このようにGoogle広告枠がThe MoneytizerのFooter で覆いかぶされてしまうとGoogleパブリッシャー行動ポリシー
広告の干渉の違反になり配信の規制または、アカウントの停止となりうる危険があります。
また、slide inを含め新型オーバーレイフォーマットのワイプ広告をGoogleと併用しないように注意が
必要です。万が一ワイプ枠にGoogleの広告が配信されるようなことがあれば何があるか分かったものではありません。
アンカー枠はGoogleまたは、第三者SSPにする
Footer or Slide inは選択肢から除外されたので、アンカー枠は自ずとGoogleまたは、
第三者SSPを選ぶことになります。
個人的には、Admanagerを使ってヘッダービッディングをするの好ましいです。
運用したことがない、よくわからない場合はユナイテッドマーケティングテクノロジーが運営する
adstirにお問い合わせを行ってみましょう。
インタースティシャルはGoogleかAdstirがおすすめ法人ならばGMOの並走もあり
The Moneytizerでもインタースティシャル(全画面広告)はありますが、正直言うとあまり好ましい
挙動ではないので、Googleアドマネージャーの物を使うかAdstirがおすすめです。
法人パブリッシャーであれば、GMOSSPを通じてYahooアドネットワークに審査を依頼し、
インタースティシャルの並走配信を行うのも収益の最大化につながります。
ポップアップフォーマットは使わない
最近ではポップアップ広告はあまり聞かなくなりましたが、マイナーなアドネットワークや広告プラットフォームでは、まだ存在しています。
ポップアップ広告とは別のウィンドウに広告を表示させるときの挙動が立ち上がるような様からポップアップ
(立ち上がり)広告と呼ばれています。
この広告はCoalition’s Better Ads Standardsが定める優良広告基準に反する消費者から反感の買う
広告枠として定義されているだけでなくGoogleの行動ポリシー「コンテキスト外広告」に当たります。
ビデオコーナーは使わない
近年では以下の画像のようなアウトストリーム/インストリーム動画広告と言うものがかなり市場価値が高まっており
導入が加速しています。
しかし、The Moneytizerが提供するビデオコーナーは挙動が大きく異なり、広告があるときにだけ
追尾状態で表示させるというフォーマットです。
Googleのビデオ広告枠ポリシーではアウトストリーム(動画プレイヤー外)の追尾用のプレイヤーを
挿入して動画広告を配信する場合事前にインストリーム(動画プレイヤー)が設置されている必要があるとされ
ています。
まとめ:各フォーマットの挙動と既存の要素や広告枠への影響を常に確認する
最後になりますが、どの広告プラットフォームも併用・比較する際は既存のサイトの要素
(ボタンやナビゲーションバー)広告枠などに干渉し(被っ)ていないかを常に確認するようにしましょう。
これを怠ると新たなMCMパートナーから広告枠とヘッダービッディングを借りようとしたときにGoogleの審査が
100%確実に通らなくなります。
適切に運用して最適な広告プラットフォームを見つけてください。