アドマネージャーの用語集
「難解なヘルプ」と「情報の少なさ」に悩むブロガーのあなたへ。
ブログの収益を最大化しようとGoogleアドマネージャー(GAM)に挑戦したものの、多くの人が「情報の少なさ」に絶望します。
公式ヘルプを開けば、一般のブロガーには馴染みのない複雑な専門用語ばかり。ネットで検索しても、出てくるのは大規模メディア向けの高難度な記事ばかりで、「結局、自分のブログではどう設定すればいいの?」という答えにはなかなか辿り着けません。
慣れない画面で「オーダー」や「優先度」という言葉を前に、設定一つ変えるのさえ怖い……。そんな「地図のない迷路」を歩いているような不安を解消するために、このセクションを作りました。
🛠️ Google アドマネージャー:導入・契約・コスト編
媒体社が最初に理解しておくべき、システムの本質と契約形態に関する用語です。
🛠️ Google アドマネージャー (Google Ad Manager / GAM):Googleが提供する、広告枠の販売と配信を管理するための「司令塔」システム。
媒体社(パブリッシャー)が、自分のサイトやアプリにある広告枠を一括管理するためのプラットフォームで、数ある「媒体社側アドサーバー」の中でも世界的に最も普及しているものの一つです。
自社で直接販売した「純広告」と、Google アドセンスや外部のネットワークなどの「運用型広告」を同じ場所で管理し、最も収益が高い広告を自動的に選んで配信することができます。大規模なサイト運営には欠かせない、プロ仕様の管理ツールです。
コストと無償枠: 日本国内のバナー広告(非動画ユニット)においては、月間1億5,000万インプレッションまで無料で利用可能です。これを超えると従量課金制(アドサーバー利用料)へ移行します。
課金のポイント: カウント対象外: 「ダイナミックアロケーション」によって配信された分(AdSenseやAd Exchange)はカウントに含まれません。
- 360との関係: この従量課金は、高機能版である「アドマネージャー 360」へのアップグレード契約とは一切関係がありません。 1.5億枠を超えて課金が発生しても、機能自体はStandard版(無料版)のまま維持されます。360の機能(高度なレポートやチーム管理など)を使いたい場合は、別途パートナー等を通じた360の契約が必要です。
💎 アドマネージャー 360 (Google Ad Manager 360):大規模メディア向けに提供される、Google アドマネージャーの「エンタープライズ版」。
Googleとの利用契約に基づき提供される、大規模・法人向けのプランです。
詳細なレポート機能、動画広告配信の高度なサポート、オーディエンスソリューションや複雑な組織に対応したチーム管理機能などが提供されます。
提供形態について: 現在、日本国内においてGoogleからパブリッシャー(媒体社)への直接的な新規提供は行われていません。
そのため、認定パートナー(GCPP)を介した複数顧客管理(MCM)の在庫委任モデル「Managed Inventory」として提供されるのが一般的な形態となっています。 これにより、媒体社はパートナーの支援を受けながら360の高度な機能を利用することが可能になります。
🌐 ネットワーク (Network):広告配信を管理するシステム全体の最上位単位(アカウント)。
Google アドマネージャーにおける、一つの独立した管理環境のことです。通常、一つの企業や一つの運営組織につき一つのネットワークを持ち、その中に全ての広告枠や配信設定、レポート機能が集約されています。各ネットワークには固有の「ネットワークコード(識別番号)」が割り振られます。
📈 Google Ad Exchange (AdX):Google 広告の在庫を販売できる唯一のプロダクトであり、収益化の「最終到達地点」。
Google アドマネージャー(GAM)を通じてのみ利用可能な、世界最大級の広告オークションプラットフォームです。
一般的なアドエクスチェンジとの決定的な違い: 通常、アドエクスチェンジといえば複数のSSPや広告主が自由に繋がる「開かれた市場」を指しますが、AdXは全く異なります。世界最大の広告需要である「Google 広告(Google ディスプレイネットワーク)」は、この Ad Exchange を通じてしか流通していません。 他のSSPやアドネットワークからは完全に切り離されており、Googleの認定バイヤーとして構築された独自の強固なネットワークです。
アドセンスとの関係: 広く普及している AdSense を使用していても、システム上の最終的な配信地点はこの Ad Exchange に集約されます。いわば、Googleという巨大な経済圏の「本丸」に直接アクセスし、最も有利な条件で在庫を販売するための正規ルートが AdX です。
導入のポイント: 現在は MCM パートナーを介して導入することで、この「閉じられた強力な Google 枠」を、外部の高単価な広告主(DSP)とリアルタイムで競わせ、収益を最大化させることが可能になります。
💰 Google AdSense (アドセンス):Googleが提供する、最もポピュラーな「アドネットワーク」サービス。
サイトにコードを貼るだけで、Googleがその場に最適な広告を自動で選んで表示してくれるサービスです。膨大な「Google 広告(旧アドワーズ)」の在庫にアクセスできるため、初心者でも収益化を始めやすいのが最大の特徴です。
アドマネージャー(GAM)内での位置づけ: GAMにおいては、数ある「広告供給源(デマンド)」の一つとして扱われます。GAMを使うことで、アドセンスの広告と、他のアドネットワークや純広告を「同じ土俵」で競わせ、より高い単価がつく方を優先して出すことが可能になります。
AdXとのつながり: ユーザーから見ればアドセンスの広告であっても、裏側のシステムは「Google Ad Exchange(AdX)」という巨大なオークション市場に繋がっています。アドセンスは、その強力な仕組みを誰でも簡単に使えるようにパッケージ化した「簡易版窓口」とも言えます。
🤝 MCM (Multiple Customer Management / 複数顧客管理)パブリッシャー(媒体主)が、認定パートナーの権限を借りて収益化を行う仕組み。
Googleが提供する、媒体社と親パブリッシャー(認定パートナーや代理店)を紐づけるための管理機能です。自力でGoogle アドマネージャーの高度な機能(Ad Exchangeなど)を利用するのが難しい場合でも、MCMを通じてパートナーのネットワークに参加することで、高度な広告配信や収益化支援を受けることが可能になります。
※一般的には、複数顧客管理の在庫委任モデルである「Managed Inventory」を指し、媒体社は自分の広告在庫の管理権限をパートナーに委任することで、高品質な広告案件へのアクセスを可能にします。
🤝 Managed Account (アカウント管理):パートナーが媒体主の「アカウントそのもの」を管理・サポートする形態。
MCMにおける接続形式の一つです。媒体主(子パブリッシャー)が自身のアドマネージャーアカウントを保持したまま、パートナー(親パブリッシャー)に対してそのアカウントへの編集権限や管理権限を付与します。
特徴と使い分け: 在庫(広告枠)の管理権限のみを委任する「Managed Inventory」に対し、Managed Accountはアカウント設定全体にパートナーが深く関与します。一般的に、自社で運用するリソースがあり、高度なコンサルティングや技術サポートを必要とするメディアに採用されます。
自社運用のメリット: 主にGoogle Ad Exchange(AdX)アカウントを自社内で保有しているか、または自らコントロールしたいケースで使用されます。この形態で契約を結ぶことで、自社で直接運用を行うための「セルフサービスフローアカウント」を取得・運用することが可能です。
補足: この形態の選択は、アドマネージャー 360へのアップグレード可否に直接影響するものではありません。 あくまで、どのアカウントを主軸に誰が運用を担うかという「管理体制」を定義するものです。
🔗 Managed Inventory と Managed Account の詳しい違い・使い分けについては、こちらの記事を参照してください。
🔑 セルフサービスフロー AdX アカウント:媒体主が自社のアカウント内で Google Ad Exchange (AdX) を直接管理・保有できる仕組み。
MCM(複数顧客管理)の「Managed Account」形態を通じて提供される、特別な AdX アカウントの運用形態です。一般的な代理店任せの運用とは異なり、媒体主自身のアドマネージャー環境に AdX の権限が紐づけられます。
フォーマットの限定(重要): このフローで取得できる AdX アカウントは、「ウェブ(Web)」および「モバイルアプリ(Mobile App)」での配信に限定されています。 動画(Video)、ゲーム、オーディオプロパティなどの配信はサポート対象外となるため、これらの特殊な在庫をメインに扱う場合は別の契約形態を検討する必要があります。
主なメリット:
完全なコントロール権: 最低落札価格(フロアプライス)の設定、広告主のブロック、優先取引の設定などを、パートナーを介さず自社内の操作でリアルタイムに完結できます。
収益の透明性: 自社の管理画面で直接収益データを確認できるため、マージン構造などがブラックボックス化せず、高い透明性が確保されます。
導入の条件: 認定パートナー(GCPP)と「Managed Account」形式での契約を結ぶことで、このフローによるアカウント開設・維持が可能になります。
⚙️ GAM運用の現場用語:収益最大化・設定編
管理画面の操作や、収益向上のための技術的な用語です。
⚡ ダイナミック アロケーション (Dynamic Allocation):Googleが誇る自動・収益最大化の仕組み。従量課金のカウント対象外。
純広告の枠を確保しつつ、それ以上の高単価な広告がAdX等から届いた際に、リアルタイムで広告を差し替える機能です。収益を最大化させるGAM最大の武器であり、この配信分はサーバー利用料がかかりません。
🤝 Open Bidding (オープン ビッディング):外部SSPをAdXと同じ土俵で競わせる、サーバー間ヘッダービッディング。
⚠️ 導入の前提条件: 利用には「AdXアカウント(Google Ad Exchange)」の保有が必須となります。AdXをベースとした仕組みであるため、アドセンスのみの利用環境では導入できません。
メリット: 支払いや契約がGoogle側に一括化されるケースが多く、運用工数を抑えながらデマンドを増やせるのが強みです
📊 優先度 (Priority):どの広告を優先して出すかを決める「配信ランク」。
純広告(スポンサーシップ)から運用型(AdX)、自社広告(ハウス)までを数値で階層化し、配信の序列をコントロールします。
🏷️ キー値 (Key-Values):特定の記事やユーザー属性を狙い撃ちするための「タグ設定」。
コンテンツのカテゴリやユーザーの属性情報を広告リクエストに付与し、特定の条件に合致した時だけ広告を出す、高度なターゲティングに使用します。
📦 インベントリ (Inventory):サイト内の「広告枠」の在庫。
広告を掲載する「広告ユニット」を定義し、管理する単位です。この在庫をいかに高い単価で埋めるかが運用の指標となります。
📱 コードレス広告ユニット (Codeless Ad Units):サイト内に個別の広告コードを設置せず、管理画面の設定だけで「アンカー」や「インタースティシャル」を自動配信する仕組み。
いわば「Google アドセンス ページレベル広告」のアドマネージャー版です。サイトの <head> 内にGPT(Google パブリッシャー タグ)が設置されていれば、個別の <div> タグを配置しなくても、画面の端に固定されるアンカー広告や、ページ遷移時に全画面表示されるインタースティシャル広告を配信できます。
GAMはまだまだ用語があるので随時更新予定・・・・