【Googleアドマネージャー】ダイナミックアロケーション機能(競合配信)を活用したアドセンス収益改善の仕組み(Adx買い付け単価向上術)

ウェブメディアを収益化するとき、純広告や保証広告・PMPなど個別取引がないときに
活用されるのがAdx(アドエクスチェンジやSSP)などの様なディスプレイ広告ネットワーク
である。

そんなアドエクスチェンジやAdsenseなどのアドネットワークの買い付け単価を向上させることが

できればそのサイトのメディア価値はより高くなり個別案件も取りやすくなると言えるだろう。

そこで今回は、アドエクスチェンジやAdsenseなどのアドネットワークの買い付け単価を向上させる
中大規模メディアが行う「ダイナミックアロケーション配信」について解説します。

目次

ダイナミックアロケーション配信とは

Googleアドマネージャーには、ダイナミックアロケーション(以下DA)と呼ばれる配信されている広告枠に対して、【非保証型申込情報】が配信されている場合に、その広告申込情報で設定されたサードパーティの
アドネットワーク・SSPのレート(仮想CPM)以上の単価でGoogle(ADX・AdSense)を配信するシステムがあります。

魔理沙っち

これはGoogleが持つスマートプライシングと呼ばれる
仕組みを活用して入札単価を底上げした配信手法とも
言えます。

なぜGoogle AdExchangeと他のSSPを競合させることがネットワーク広告の収益最大化に
つながるのでしょうか?

そもそもアドエクスチェンジの仕組みを思い出してみましょう。

アドエクスチェンジとは、多数の広告主・デマンド・パブリッシャーから構成される広告の
オークション会場です。

オークション会場で競合が着かない商品は安く落札されるのと同じで競合のいない広告枠は
安く買いたたかれてしまいます。

もっと端的に言ってしまえば100m走をする時、一人で走るよりも自分と同じくらいか少し速い人と一緒に走った方がタイムが良くなったという経験はないでしょうか。

100m走に限らず、自分一人で何かするよりも、近くにライバルがいる方が自分のパフォーマンスが最大限発揮されるでしょう。これと同じような役割を、DAではしているのです。

ダイナミックアロケーションは動的に統一価格設定するのと同義

Googleアドマネージャーの中には

  • 非保証型ネットワーク広告
  • Adsense
  • Ad Exchange
  • OpenBidding

これらの最低入札価格(フロアプライス)を定める統一価格設定というものがあります。

フロアプライス最低入札単価とは、仮想CPMが設定されているFloor Price
(RTBの広告配信における最低落札額)より低かった場合は、このアドネットワークから広告が配信されます。

Floor Priceを下回る入札額の広告は、オークションで入札額が1位だったとしても掲載されないので、仮想CPMがAdExchangeに勝っていたとしても、Floor Priceを下回っている場合は広告を配信することができません。

この場合に、最後の砦としてSSPの下で待ち構えているアドネットワークから
広告が配信されることになるのです。

このように、仮想CPMを設定することで、広告オークションにプレッシャーをかけ、CPMを高めようとするのがDAの仕組みです。運用としては、広告オークションに適切なプレッシャーがかかるような仮想CPMの金額を考え、設定するということをしています。

前に、「AdxとAdsenseの違いはGoogle商流デマンドの売れ残り枠との違いと解説したことがありましたね」
まさに、アドネットワークのみに広告枠を販売するというのはそういう状態なのです。

動画配信者

極端に言うとDAをしない広告枠=安く買いたたいてくださいとあらかじめ宣言していると言っても過言では
ありません。

以下の条件が広告主から言われている場合はDAできないこともあります。

  • 単価保証が契約の条件として第三者が競合を制限されている
  • アドサーバーを使わないよう申し出がある

DA設定をするメリット

DA設定をしている場合

DAを利用する場合、AdExchangeと、それに競合する仮想CPMを設定します。AdExchangeは、設定された仮想CPMの金額以上の単価で入札しなければ広告枠を購入することができません。

仮想CPMの金額の方が高かった場合は、AdExchangeではなく別のSSPが広告を配信することになります。こうすることで、オークションにプレッシャーがかかり、AdExchangeは低い価格で入札している場合ではなくなります。ライバルと一緒に100m走を走っているのと同じですね。

DA設定をしていない場合

DAをしていない場合、つまりAdExchangeのみを掲載している場合について考えてみます。この場合、AdExchangeが入札を行う際に競合する相手がいないので、入札額はAdExhangeの言い値で決定されてしまいます。これは100m走を一人で走っているのと同じ状況です。

このままだと広告単価が上がらないので、媒体側にとっては好ましくありません。全体の収益性を上げるためにも、AdExchangeのライバルとなるような存在を追加する必要があります。このライバルと同じような存在が、仮想CPMです。

補足するとダイナミックアロケーションを行わない配信パターンに以下の三つがあります。

1. 他のSSPが広告配信する。
2. SSPの下にいるアドネットワークから広告が配信される。
3. そもそもGAMもAdxも配信しない(他社広告戦略)

他社広告戦略との違い

最近巷で話題のGoogle商流以外の広告ネットワークなどの広告をAdsenseと併載することで、
収益を上げようという「他社広告戦略」というものが流行っていますがDAとは大きく違います。

「他社広告戦略」というのは、サイドバーにアドネットワークAを掲載して、投稿の関連記事下に
サプライサイドプラットフォームB、タイトル下にAdsenseで各社のCPM動向などに応じて掲載する位置を
純繰りに変えていくことで収益全体の上げようと言う考え。

エンジニア

ある意味ではうちや中大規模の法人メディアが
とっている競合配信を個人がわかりやすいように読解してしまった結果による手法と言っても過言ではありません。

状況から言えば、Adsenseのみを掲載している場合と変わらなくなってきます。

この場合、アドネットワークやSSPが入札を行う際に競合する相手がいないので、
入札額はそのデマンドの言い値で決定されてしまいます。

この戦略の何よりのデメリットは「サイトが広告枠であふれることです。

最近では第三者競合を行う正統派メディアですら

  • 広告枠が多過ぎ
  • もはやサイトが広告収入を目的にしかしていない
  • 広告費が垂れ流しになっておりビジネスとして成立していない

と言われる「MFA:Made For Advertising問題」と言うのが波紋を広げているのにもかかわらず
それを加速させると言っても過言ではない運営手法です。

DA(第三者競合)を活用したAdx買い付け単価向上術

DA(第三者競合)を活用したAdx買い付け単価向上術させるには、まずダイナミックアロケーション
(第三者競合)の本質の理解が必要です。

DA(第三者競合)は前項で解説した通り、1つ広告枠を複数の広告配信事業者同士で争奪戦を繰り広げ
させることに意味があります。

つまりDA(第三者競合)を活用したAdx買い付け単価向上をさせるには

  • 配信(接続)方法を増やす

これに尽きます。

デマンドを増やし競争相手を増やしても接続方法が少なかったり、ウォーターフォール(ただ申し込み情報)を活用しただけのDAではなそのデマンドがリアルタイムで出しているCPMとGoogleデマンドをぶつけることができないため、常にデマンドのレポートを張り付いている必要が出てきます。

そこで活用されるのがプログラマティック広告というものなわけです。

  • ヘッダービッティング
  • OpenBidding

ヘッダービッティング

ヘッダービッティング「Prebid」と呼ばれることが多いは、ラッパーと呼ばれるプログラムを使って
リアルタイムに広告枠と広告案件を取引する仕組みのことこれに接続できる事業者を「Bidder」
と呼びSSP、アドエクスチェンジ、DSPこの三社に限られている。

Google Adxだけを配信している場合と比べ20%以上の単価上昇が見込める。
広告の収益性を上げるためには、導入は必須といえるでしょう。

Google Adsenseだけを導入していて、Google Ad Manager(Google Adx)の導入を考えているメディアや、Google Ad Mangerを導入済でHeader Biddingを導入していないメディアは迷わずHeader Biddingを導入することをオススメします。

魔理沙っち

今の時代、導入していないというメディアがいることが珍しいぐらいの普及率です。

詳しい解説は以下で行います。

OpenBidding

OpenBiddingというはGoogleがPrebidの対抗馬として開発・提供した、
サーバーサイドヘッダービッティングのソリューション名で、Googleが認可したSSP(Bidder)
これを認定バイヤーというが自社のSSPシステムと同じデマンドを使ってGAM枠を取引する仕組みのこと。

詳しい解説は以下を参照してください。

以上のように広告配信事業者を増やすだけでなく広告の接続(配信方法)を多様化させていくことが重要です。

ダイナミックアロケーションの設定方法

1.GoogleアドセンスまたはAdxの配信をOKにする

まずはGoogleアドセンス、またはGoogleアドエクスチェンジが配信OKになっているか確認しましょう。
確認方法する点は2点です。※Adxを使っている場合2つ目の工程が異なります。

  • [管理者]>[全般設定]>[広告配信設定]で、「競合の最適化」をONにする
  • 広告ユニットの[AdSense で未販売の広告枠と空き枠の収入を最大化] チェックボックスをオンにする。
AdSense で未販売の広告枠と空き枠の収入を最大化

Google Ad exchangeを使っている場合この項目Adsenseバックフィルは無効になるので以下の
方法で申し込み情報を作成してください。

Adx利用者向け:Adx/Adsenseの申し込み情報の作成方法

Google Ad exchangeを使っている場合、広告枠やネットワーク全体を基準とした
ダイナミックアロケーション「アドセンスバックフィル」は使えなくなるため以下の通りの
手順でAdxまたはAdsenseの申し込み情報を作成する必要があります。

オーダーを作成する

オーダーとは広告申し込み情報をグルーピングしたものです。
名前にGoogle、Google Ad ExchangeやAdsenseなどプロダクト名を入れて広告主でGoogleを選択します。

下部の広告申し込み情報追加で広告申し込み情報を作成します。

広告申し込み情報の種別選択画面で「ディスプレイ」を選択します。
名前に一定の命名規則で広告申し込み情報名前を付け「広告申込情報タイプ」から
AdsenseやAd exchangeを選択します。

Ad exchangeの場合はクリエイティブサイズをリクエストされたすべてのサイズを選択すると
申し込み情報は1x1となり全てのサイズの広告枠において同様の申し込み情報活用することが可能になります。

その他のウェブプロパティーのエリアスから申し込み情報と関連付けるAdxアカウントを選択します。
この項目にお持ちのアカウントを表示させるには「リンクされたアカウント」設定が必要です。

  • Self-service AdX App・・・マネージドアカウントによって作成されたアプリ広告枠用のアカウント
  • Self-service AdX Display・・・MAによって作成されたディスプレイ広告枠用のアカウント
  • Adx Display・・・アカウントマネージャー経由で正規に取得されたディスプレイ枠用のアカウント
  • Adx Video・・・アカウントマネージャー経由で正規に取得された動画広告等インタラクティブメディア
    向けのアカウント

基本的にはAdx DisplayとついてるものでOKです。

配信設定は基本的に開始時間を今すぐ、終了時間を無期限にします。
費用はダイナミックアロケーションに基づいて算出されるため変更することはできません。

配信調整ではフリークエンシーキャップ「該当の申し込み情報を配信する頻度」を設定することができます。
Adxは常に高い単価で買わせたいのであまり設定する必要がないかもです。

Adsenseの場合は調整しないとトラフィックがAdsenseに流れてしまいOpnebiddingが落札されない
などの配信不具合を起こす場合があります。

魔理沙っち

ここだけの話MI(在庫管理)パートナーはAdsenseの
申し込み情報を作成しないことが多いかもしれません。

ターゲティング情報は配信する広告枠を限定するときに使います。
Adxなどでは特段限定する必要はないので使わないと言った認識でOKです。

保存を押してクリエイティブを追加してください・・・・という画面が出たら管理画面に移動し
クリエイディブ自動生成ボタンをおします。

AdxはGAMに統合されたデマンドですのでクリエイティブ生成はボタン一つで行えます。
アドセンスの場合は申し込み情報の作成方法が少し異なるので詳しく以下で解説します。

これでDA(ダイナミックアロケーション)ができるようになったので実際に申し込み情報を入れて
行ってみましょう。

第三者競合用オーダー作成

手順①


手順②

3-2. 広告申込情報を追加する

手順①

手順②

手順③

手順④

手順⑤

手順⑥

これでDA設定の完了です!

まとめ

DAは広告収益を最大化させるものであり、広告配信の仕組みにおいて基本的なものになるので、
非常に重要です。しかし、その流れは複雑なので、なかなか理解しづらいと思います。

しかし、DAやヘッダービッティングを適切に行い一枠一枠の競争を強化することでその広告枠の
価値は高まりより純広告やPMP・プログラマティック保証などのより高い単価の取引を獲得しやすくなります。

これらを活用して少ない広告枠で賢く運用していくことが今のメディアに求められるマインド
と言えるでしょう。

その他:Googleアドマネージャーの使い方

基本情報

収益改善

広告配信設定

  • 広告の入稿方法
  • Key-Value(キーバリュー)を活用したカスタムターゲティングの設定方法
  • Googleアドセンスの配信方法
  • セキュアシグナルについて
  • OpenBidding配信設定

レポーティング

  • アドセンス成果をレポート機能で確認する方法

トラブルシューティング

  • Googleアドマネージャーのデバッグ方法
  • Googleアドマネージャーのアカウント開設できない理由

その他

  • ads.txtとは
  • Googleのads.txtの設置方法を追加

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この記事を書いた人

爲國 勇芽(魔理沙っち)のアバター 爲國 勇芽(魔理沙っち) 自称:精肉社畜個人投資家自作erブロガーゲーマー

埼玉県在住のスーパーのフリーターをしながらAdsense広告によるマネタイズについて研究しています。

ITの様々なニュースや小技の発信とネット回線を紹介するメディアを運営しながら広告マネタイズのテクニックやアドテクにまつわる情報を発信しています。

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