昨今のウェブメディアは広告収益だけを目的として、誤った情報や架空の情報(フェイクニュース)、
これに加えて「○○についてはまだ発表されていないのでわかり次第更新します」といったアクセス数稼ぎをすることだけが目的の情報があいまいなコンテンツが急増する傾向にあります。

こういったフェイクニュースへの対策に広告主・個人メディア・報道機関が手を取り合って一つの
仕組みを作りました。

それが「Originator Profile」、今回はその仕組みや影響・メディアがとっておくべき対応を
解説します。

目次

そもそも、なぜフェイクニュースがあふれたのか?

フェイクニュースのイメージ

そもそも、なぜ世の中にフェイクニュースがあふれるようになったのでしょう?

大手ITベンチャーGoogleのディスプレイ広告ネットワーク「Adsense」がクリック報酬制からインプレッション(広告表示回数)基準になったことなど様々な要因があります。

  • ソーシャルメディアの発展により誰でもインフルエンサー(影響を与える存在)
    になれるようになったため
  • ウェブメディアを検閲するルールや仕組みの整備が不十分
  • 広告ネットワークの仕組みの変更

これらが挙げれます。

ソーシャルメディアの発展

フェイクニュースは古くから存在するがソーシャルメディア(SNS)の発展が加速させている、SNSは匿名性が高く誰でも発信できるが最も重要なのは、むかし以上に個人の投稿の露出度が増していることである。

登場最初期のSNSは、ほぼ有名人や芸能人など業界で売れていて知名度のある人の投稿などしか
表示されてこなかった。

しかし、近年では、個人のアカウントの発信が法人や企業より優遇される傾向にある。

これは、ステマ(ステルスマーケティング)と呼ばれるスキルで磨いた影響を与えるコンテンツ発信力が企業の広報部を上回ったためである。

こうしたSNSの変化に便乗した、個人が本来起きていない出来事(フェイク)をあったという風に
改変したりして発信する(ニュース)が増えるようになり、そこに自社のメディアへリンクするなど
を行うようになったためにキリがない状態になっている。

ウェブメディアを検閲するルールや仕組みの整備が不十分

性的・詐欺・命・物に係るコンテンツ発信とコンテンツの所有圏に関するルールは法によって規制されているが発言内容を検閲・規制するしくみは、まだ無いと言える。

これにより、あいまいな表現や、不必要な改変・不適切表現などのフェイクニュースが黙認された
状態となっている。

これをメス入れるには今回解説するような発信者を評価・認証・検証する仕組みやルールが必要
と言える。

広告ネットワークの仕組みの変更

昨年より、アドセンスはクリックをインセンティブ(付加価値)として評価し、インプレッション回数
に基づいて収益を計算する方式に移行している。

これにより、個人がより露出を高め大量のPV数を集めるためにトレンドブログやゲーム情報サイトなどを運営し始めそこに「○○についてはまだ発表されていないのでわかり次第更新します」といった
あいまいな表現を使うようなった。。

そういったフェイクニュースやあいまいで信憑性の低いメディアによって悪い影響を受けるのは、
報道機関や適性なコンテンツを運用する、個人メディア・広告代理店・広告主とそれらを目にする
消費者(訪問者)です。

Originator Profile(OP)「オリジネータープロファイル」とは

Originator Profile(OP)「オリジネータープロファイル」とは

2023年1/16に設立されたOriginator Profile(OP)技術研究組合が発表する。

「Originator Profile」オリジネータープロファイルはWebメディアならびに広告の出稿者である、
広告主の方針やコンテンツガイドライン等を認証・検証し閲覧可能にしたり認証マークを付与することで発信者情報を明確にしコンテンツの発信者をより透明化することが目的の技術です。

これにより、閲覧者はそのサイトのコンテンツが信頼できる発信者によって運用されているのか?
この広告は詐欺ではなく実在する企業なのか?という判断をつけやすくなります。

具体的な仕組み

出典:総務省 000881307.pdf (soumu.go.jp)

オリジネータープロファイルは、コンテンツ発信者のページに設置される、作成者や組織名のような企業の基本情報に加え、例えば企業姿勢、編集方針、報道責任、編集ガイドライン、プライバシーポリシーのような信頼性に資する情報も含め、第三者による確認を受けた上で署名付きで付与し、
ブラウザでの自動検証や認証アイコン付きで表示する仕組みだ。

この時、誰が認証を行う第三者機関にあたるのか?

インフラにも強い筆者はSSLなどを発行しているデジタル認証局が公平でかつ公正であると言える、
理由としては、デジタル認証局は提出された書類を客観的に精査・検証し証明書を発行しているため、
プライバシポリシーやガイドラインなどの規約な書類の処理に向いているためである。

メディアは不利にならないの?

この技術はあくまでも資料で説明のある通り、発信者の実在性と信頼性を流通(露出)させるためのものであってメディアのコンテンツそのものを悪評価したり・好評価、

つまり峻別したりするものではない

公正な第三者認証機関によって確認済みの情報が記載された ID をコンテンツに付与することにより、コンテンツとその流通の透明性を高め、メディアと広告主の双方がそれぞれ信頼できる掲載先と配信元を確認可能になり、責任のある記事やメディアの露出と価値の向上に繋がります。

従来の Web では発信者などの情報はサイトの運営者による記載を信用するしかなく、検証する技術的な手段がありませんでした。コンテンツ流通の透明性と検証可能性を実現する Web 標準技術を開発し、様々なステークホルダーが参加する仕組みを整備することにより、ネット空間の健全性と信頼性を高め、産業の更なる発展や公益性の向上に繋げます。

表現の自由はどこへ?

そのため一部Youtube動画で公開されている罰金を支払うことになる、逮捕になるというのは、
今のところあり得ないと言えるし、その表現自体がフェイクニュースである。

そのニュースが仮に刑法上の他の犯罪に該当するのであれば刑事罰の対象であるが
フェイクニュース自体が流れていることを取り締まる法改正は岸田政権でも行われていない。

フェイクニュースには刑事罰に問われやすい3つの犯罪と関連性があると言われています。

  • 名誉棄損
  • 偽計業務妨害
  • 信用棄損罪
フェイクニュースは犯罪となるか? 弁護士が解説 – 刑事事件の実力派弁護士集団 中村国際刑事法律事務所
(t-nakamura-law.com)

Originator Profile(OP)がもたらすウェブメディアのメリット

OP技術とは ― 広告流通における利用

オリジネータープロファイルによってウェブメディア運営者にもたらされるメリットは主に以下の2つ

  • 広告取引が透明化し単価(収益)が向上する
  • 訪問者への露出が向上し拡散されやすくなる

広告取引が透明化し単価(収益)が向上する

OPにはブラント価値の信憑性を検証した証明と無効トラフィック対策を行っていることの第三者検証済みの証明が合わせて付与される。

これはメディア・広告主双方に付与されるため、OPを持つ広告主やメディアに取引を限定することで
マルバタイジングやアドフラウドなどの広告不正取引も抑制され広告主や配信事業者に、
高いトラフィック品質を持っているアピールにもなり広告単価が向上する。

訪問者への露出が向上し拡散されやすくなる

OPのインターフェイス

発信される情報にこのよう検証情報が閲覧されアイコンがつくことにより、閲覧者がよりメディアの
情報を分別しやすくなり、情報拡散がより適切でかつ公平なものとなり、SEOやドメインパワーだけで
実質サイトが評価されなくりSNS流入をより多く獲得できる。

また、これによりさらにSEO評価も向上していく(ナチュラルリンク)、また検索エンジンの
SRPS(検索結果画面)にも以下の様なボタンがつくようになればそれこそSEOの重要性が減ってくるし、検索エンジンにとっては品質の改善にもつながると言える。

メディアはどのような対応すればいいのか?(必要メディアや必要なページ)

ここまでオリジネータープロファイルについてみてきたのでここからは実際に普及・導入されたときに対応できる事前の準備について以下の流れで解説する。

  • 対象となるメディアのテーマ・ジャンル
  • 必要となるページ

必要となるメディアのテーマ・ジャンル

対象となるサイトは主に、ゲーム攻略・ゲーム情報・報道・トレンド・政治・経済・資産運用・医療・健康などGoogleの検索ガイドラインでYMYLと読者にとってあいまいや架空の情報が好ましくない
ジャンルは必要となってくるだろう。

もちろん、当メディアの様なITなどのknowやhowでも取得しておけば、信憑性・権威性というところ
で高く評価されるし広告配信事業者にはブランドセーフティーが行われていることの強いアピールと
なる。

個人が認証受けるのに必要なページ

個人認証を受けるのに必要なページは以下の通りと言える。

  • プライバシーポリシー
  • コンテンツ編集ポリシーまたはガイドライン

プライバシーポリシーは誰もがウェブメディアを立ち上げたとき個人情報保護法に則り策定していることではないだろうかしかし、実名が非公開になっているのであれば認証されなくなる。

また、今後はコンテンツ編集ポリシーやコンテンツガイドラインなどを策定しておく必要もある。

まとめ「オリジネータープロファイル」を理解してより快適なネットライフ

今回は、ウェブの情報発信者を透明化する技術「オリジネータープロファイル」(OP)について解説しました。

  • コンテンツ発信者を透明化し信頼性を担保する
  • コンテンツそのものを峻別するものではない(閲覧者が峻別し始める可能性大)
  • ブランドセーフティーが担保されることで広告取引はより健全化され実質収益が向上する

いよいよOPも普及推進機に入りW3などの標準規格化を進め始めている、取り残されないよう
しっかり仕組みを把握し適切な対応・対策を取り透明性の高い情報発信活動を行いましょう。

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この記事を書いた人

爲國 勇芽(魔理沙っち)のアバター 爲國 勇芽(魔理沙っち) 自称:精肉社畜個人投資家自作erブロガーゲーマー

埼玉県在住のスーパーのフリーターをしながらAdsense広告によるマネタイズについて研究しています。

ITの様々なニュースや小技の発信とネット回線を紹介するメディアを運営しながら広告マネタイズのテクニックやアドテクにまつわる情報を発信しています。