1. サードパーティクッキー廃止がもたらす影響
ブラウザのプライバシー保護強化(ITPなど)により、従来のサードパーティクッキーを用いたターゲティングや効果計測が困難になっています。これにより、パブリッシャーの広告収益減少や、広告主のマーケティング精度低下が大きな課題となっています。
2. 共通IDソリューションとは
共通IDは、クッキーに依存せず、ユーザーの決定論的データ(メールアドレスのハッシュ値など)や、確率論的データ(デバイス情報など)を元に、ドメインを横断してユーザーを識別する技術です。
- 決定論的ID (Deterministic ID): ユーザーがログインした際のメールアドレスなどをハッシュ化して利用。精度が高い。
- 確率論的ID (Probabilistic ID): IPアドレスやブラウザ設定などの信号を組み合わせて推測。カバー範囲が広い。
3. 主要なIDソリューション一覧
現在、国内外で普及が進んでいる主なソリューションを紹介します。
- UID2.0 (Unified ID 2.0): The Trade Deskが開発を主導。メールアドレスをベースとしたオープンソースのID体系。
- ID5: 決定論的・確率論的双方のアプローチを組み合わせ、高い識別率を誇る。
- LiveRamp (RampID): 高いプライバシー保護基準を持ち、多くの大手媒体・広告主に採用されている。
4. 導入にあたっての留意点
- プライバシーポリシーの更新: ユーザーから適切な同意(オプトイン)を得る仕組みと、透明性の高い説明が必須です。
- 実装の工数: Prebid.jsなどの既存インフラと連携させる必要がありますが、Header Biddingと同様に高度な設定が求められます。
5. まとめ:パブリッシャーが今取るべきアクション
共通IDの導入は、ポストクッキー時代において広告在庫の価値を維持・向上させるための重要な戦略です。
- 自社サイトのユーザー属性に合ったIDソリューションを選定する。
- 1st Party Dataの蓄積と活用を並行して進める。



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